自己紹介
横浜出身の荒武です。現在はローカルデザインネットワークというNPO法人に所属し、東伊豆町に在住しながら、街づくりのイベントを企画・運営しています。学生時代に建築を学んでおり、建築を活かしたまちづくりをしたいと考え、大学卒業後は地域おこし協力隊に籍を置きました。そして、2018年に地域おこし協力隊の任期が終わりました。その活動を通じて、「純粋にこの町が好き!」、「人と人をつなげる仕事をしたい」という想いが強くなりました。任期終了後は起業家として、この町に残り、「人と人をつなげる」をテーマに、この町を盛り上げていく決意を決めました。今回は、私と東伊豆町の最初の縁(プロジェクトの失敗)と、人と人をつなげた4つのプロジェクトについてお伝えしたいです。このようなプロジェクトを通じ人と人をつなげた先に、「今よりも楽しい伊豆」、「今よりも楽しい人生」、「想像もしてなかった何かが起こること」を目指していきたいです。
最初の失敗とダイロクキッチン
改めてですが、僕は横浜出身です。東伊豆町とは、縁とゆかりもありませんでした。初めての縁は、学生団体所属時に参加した、空き家対策のプロジェクトです。その空き家が、東伊豆町稲取のものでした。空き家となった公民館の離れを休憩スペースとして活用する提案をし、茶室を造りました。造った後に学校に戻り、町の役場の方から現状の報告を受けました。「町の人たち、全然使ってないよ・・」。この報告を聞いたとき、「せっかく作ったのに、なぜ使わないんだ?」とその理由を掘り下げました。調査をしてみると、他の学生の空き家対策プロジェクトも、造ったのに使われないというケースが多々あることに気づきました。つまることろ、「空き家を改修すること」がゴールになっていた、改修することに満足していたのです。
この空き家プロジェクトの失敗を経て、次に立ち上げた空き家対策のプロジェクトが、「ダイロクキッチン」です。こちらは、過去に東伊豆町稲取の消防団が器具置き場として使用しており、現在は空き家となっていました。前回の失敗を活かし、今回は「改修した後も自分もコミットすること」、「町の人も巻き込んで進めること」を意識して、この空き家の有効活用を考えました。役場の方や地元有志も交えた「東伊豆町空き家等利活用推進協議会」を月一回開催し、自分もそのメンバーに入りました。
その協議会を通じ、空き家を改修した場所に、「食」をテーマに多くの人を巻き込んだコミュニティを形成したいという方向性が決まりました。そうしてできたのが「ダイロクキッチン」です。また、自分も地域おこし協力隊に所属し、ダイロクキッチンの運営に現地で携わることを決めました。そこでは、地元の高校の料理部主催の「あったかふぇ」、地元有志によりカフェ、月末の朝開催する「海辺のあさごはん」を催しています。これらのイベントを定期的に開催をすることで認知度も上がっており、ファンも着々と増えています。最近では「食」以外のイベントも催しており、漫画家の卵の作品展示などもしています。
この繋がりやイベントを町内の多くの人に伝えたいと考え、地元の回覧板と連動した、ローカルメディア「ダイロク通信」をリリースいたしました。これからもダイロクキッチンを「人と人をつなげる場」として、多くの交流、コミュニティを生みだしていきたいです。
この空き家プロジェクトの失敗を経て、次に立ち上げた空き家対策のプロジェクトが、「ダイロクキッチン」です。こちらは、過去に東伊豆町稲取の消防団が器具置き場として使用しており、現在は空き家となっていました。前回の失敗を活かし、今回は「改修した後も自分もコミットすること」、「町の人も巻き込んで進めること」を意識して、この空き家の有効活用を考えました。役場の方や地元有志も交えた「東伊豆町空き家等利活用推進協議会」を月一回開催し、自分もそのメンバーに入りました。
その協議会を通じ、空き家を改修した場所に、「食」をテーマに多くの人を巻き込んだコミュニティを形成したいという方向性が決まりました。そうしてできたのが「ダイロクキッチン」です。また、自分も地域おこし協力隊に所属し、ダイロクキッチンの運営に現地で携わることを決めました。そこでは、地元の高校の料理部主催の「あったかふぇ」、地元有志によりカフェ、月末の朝開催する「海辺のあさごはん」を催しています。これらのイベントを定期的に開催をすることで認知度も上がっており、ファンも着々と増えています。最近では「食」以外のイベントも催しており、漫画家の卵の作品展示などもしています。
この繋がりやイベントを町内の多くの人に伝えたいと考え、地元の回覧板と連動した、ローカルメディア「ダイロク通信」をリリースいたしました。これからもダイロクキッチンを「人と人をつなげる場」として、多くの交流、コミュニティを生みだしていきたいです。
新人さんいらっしゃい
東伊豆町と観光は切っても切り離せません。その観光業には、「人」が欠かせません。しかし、町としての人口は例年減少し続けており、町外の方に頼らざるを得ません。商工会や旅館組合など、町の企業のオーナーさんたちと打ち合わせを重ねた結果、若手社員の定着率がとても低いことに問題意識を持ちました。首都圏ですと、新入社員が数年で退職することは、中々考えにくいことです。「なぜ、せっかく一生懸命就職活動して入社した企業を、すぐ辞めてしまうんだう?」。実際新入社員の数人にインタビューをしてみると、ある意外な意見が多かったのです。それは、「両親はもちろん、友達も近くにいないので、寂しい・・」ということです。社内の同期ともうまくできそうな、とても活発そうな新社会人たちです。掘り下げてみると、会社自体に同期があまり多くなく、その数少ない同期とも休みが合わせにくいとのことでした。だったら、この町全体の新入社員同士で仲良くなったら、交流を持てたらこの悩みは解消できるのではないかと考えました。
このような想いの下、旅館やテーマパーク、飲食店から役場まで、東伊豆町の全新入社員を集めて交流する場を作るイベントの企画を練りました。2016年の第一回から、現在も続く「新人さんいらっしゃい」です。宿泊型のイベントで、スポーツ大会やBBQなどのレクリエーション、町内の観光についての勉強会などのコンテンツを盛り込んでいます。毎年やることに意義があるため、毎回アンケートを取り、コンテンツを精査しています。下の動画は、イベントの中のスポーツ大会のものです。先日、このスポーツ大会に参加してくれた会社が違うメンバーの数人を町内の飲食店でみかけました。イベント自体は継続してまだ数年です。当初の問題を解決できる効果がでているのかはわかりません。しかし、このような交流のきっかけになれたのもの事実です。これを継続し、このような光景が日常茶飯事になり、この町の課題である若手社員の定着率を改善していきたいです。
このような想いの下、旅館やテーマパーク、飲食店から役場まで、東伊豆町の全新入社員を集めて交流する場を作るイベントの企画を練りました。2016年の第一回から、現在も続く「新人さんいらっしゃい」です。宿泊型のイベントで、スポーツ大会やBBQなどのレクリエーション、町内の観光についての勉強会などのコンテンツを盛り込んでいます。毎年やることに意義があるため、毎回アンケートを取り、コンテンツを精査しています。下の動画は、イベントの中のスポーツ大会のものです。先日、このスポーツ大会に参加してくれた会社が違うメンバーの数人を町内の飲食店でみかけました。イベント自体は継続してまだ数年です。当初の問題を解決できる効果がでているのかはわかりません。しかし、このような交流のきっかけになれたのもの事実です。これを継続し、このような光景が日常茶飯事になり、この町の課題である若手社員の定着率を改善していきたいです。
新人さんいらっしゃいスポーツ大会
2019年に実施した、新入社員交流イベント、「新人さんいらっしゃい」。そのコンテンツの一つ、ビーチスポーツ大会の様子です。
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雛フェス
町の深刻な社会問題として位置付けられている、空き家問題。観光地であるこの町にとって、町中に空き家があるは致命的です。空き家対策の一環である、「ダイロクキッチン」。ファンは確実に増えているものの、空き家の数が一つ減っただけです。「空き家を活用して町を盛り上げ、空き家の問題意識を町の人たちと共有したい。」、更に「観光地らしく、それで観光客のお客様を集めたい。」。この欲張りな想いの下、スタートしたのが「雛フェス」です。東伊豆町稲取には、「雛のつるし飾り」という伝統とそれにちなんだ約二か月のお祭りがあります。この名前と知名度を拝借し、「雛フェス」と名付けました。
3月2日と3日、二日間にわたる大掛かりなイベント。私だけの力では到底不可能です。地元の若手経営者の集まりである、商工会青年部の方々と実行委員を形成し、プロジェクトをスタートしました。イベントのコンテンツを何にするか?どのようにするか?、週に一回集まり打合せを重ねました。半年前くらい、「歩行者天国区間を設け、その区間の空き家でイベントをする!」という骨子が出来上がりました。その後は、「歩行者天国と交通規制担当」、「出店者募集担当」、「メインステージ担当」、「集客担当」とパートを別け、プロジェクトを進めていきました。運営委員の一員である血の気の早いオーナーにしょっちゅう怒鳴られたり、歩行者天国の許可が難航したりと、お世辞にもスムーズにいったとは言えません。そのような中でも、地元テーマパークの方が出店に協力してくれたり、静岡大学の学生が「ライブアートイベント」に参画してくれたり、イベントに多くの方が賛同してくれました。
今週末はイベント。紆余曲折を経てやっとのこと、ここまでこぎつけました。しかし、イベント期間中は雨模様。準備はうまくいくのか、お客様が集まるのかなど、不安が絶えませんでした。
ふたを開けてみると、二日間で5,000人近くのお客様にお越し頂き、歩行者天国が人で溢れかえっておりました。メインステージはもちろん、お寺イベントやライブアートなどのイベントも盛況でした。イベント後の片付けには、実行委員以外の商工会青年部のメンバーも参加していただき、これといったトラブルもなく、無事に二日間のイベントは終了しました。
もちろん、全てがうまくいったわけではありません。イベント後の振り返りの打合せでも、課題が山盛りでした。そのような中、各委員から、町の人やお客様の反応の共有がありました。嬉しいことに、多くの町民の方が「雛フェスをやってよかった!」と思ってくれているそうです。特に印象的だったのが、「ここ50年生きているが、道路の先が人で見えないなんて初めてだよ。」、「空き家が開いていると雰囲気が変わるね。ずっと開いているといいね。」という町民の方のコメントでした。これらのコメントは、プロジェクト発足当初の想いそのものです。感無量でした。私も含めメンバーはみんな、「これで終わりでなく、これを始まりにしたい。」という想いを持ちました。そして、次の実行委員の打合せを、また設定しました。来年はもちろん、再来年も、その後も、ここのイベントを続けていきます。
3月2日と3日、二日間にわたる大掛かりなイベント。私だけの力では到底不可能です。地元の若手経営者の集まりである、商工会青年部の方々と実行委員を形成し、プロジェクトをスタートしました。イベントのコンテンツを何にするか?どのようにするか?、週に一回集まり打合せを重ねました。半年前くらい、「歩行者天国区間を設け、その区間の空き家でイベントをする!」という骨子が出来上がりました。その後は、「歩行者天国と交通規制担当」、「出店者募集担当」、「メインステージ担当」、「集客担当」とパートを別け、プロジェクトを進めていきました。運営委員の一員である血の気の早いオーナーにしょっちゅう怒鳴られたり、歩行者天国の許可が難航したりと、お世辞にもスムーズにいったとは言えません。そのような中でも、地元テーマパークの方が出店に協力してくれたり、静岡大学の学生が「ライブアートイベント」に参画してくれたり、イベントに多くの方が賛同してくれました。
今週末はイベント。紆余曲折を経てやっとのこと、ここまでこぎつけました。しかし、イベント期間中は雨模様。準備はうまくいくのか、お客様が集まるのかなど、不安が絶えませんでした。
ふたを開けてみると、二日間で5,000人近くのお客様にお越し頂き、歩行者天国が人で溢れかえっておりました。メインステージはもちろん、お寺イベントやライブアートなどのイベントも盛況でした。イベント後の片付けには、実行委員以外の商工会青年部のメンバーも参加していただき、これといったトラブルもなく、無事に二日間のイベントは終了しました。
もちろん、全てがうまくいったわけではありません。イベント後の振り返りの打合せでも、課題が山盛りでした。そのような中、各委員から、町の人やお客様の反応の共有がありました。嬉しいことに、多くの町民の方が「雛フェスをやってよかった!」と思ってくれているそうです。特に印象的だったのが、「ここ50年生きているが、道路の先が人で見えないなんて初めてだよ。」、「空き家が開いていると雰囲気が変わるね。ずっと開いているといいね。」という町民の方のコメントでした。これらのコメントは、プロジェクト発足当初の想いそのものです。感無量でした。私も含めメンバーはみんな、「これで終わりでなく、これを始まりにしたい。」という想いを持ちました。そして、次の実行委員の打合せを、また設定しました。来年はもちろん、再来年も、その後も、ここのイベントを続けていきます。
雛フェス 東伊豆町 伊豆稲取 つるし飾り
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雛フェスは、東伊豆町の空き家対策プロジェクトです。東伊豆町の空き家を活用し、雛のつるし飾り祭りの時期に開催いたします。第一回雛フェスは、2019年3月2日・3日に開催いたしました。第二回雛フェスの詳細が決まりましたら告知いたします。
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EAST DOCK
「ダイロクキッチン」に続く対策のプロジェクトは、「EAST DOCK」です。こちらは、稲取港にある海運会社の発券所を改修したものです。「ダイロクキッチン」が町内の「人」と「人」をつなげる場を目指したのに対し、「EAST DOCK」は、町外の「人」と町外の「人」、町外の「人」と町内の「人」をつなげることを目指してビジネスモデルを設計しました。伊豆に訪れる人のニーズが多様化している昨今、伊豆での多様な過ごし方を提供する場として、シェアオフィスにいたしました。オフィスとはいうものの、お茶を飲みながらのwi-fi利用、1階のガレージ部分を使用してのBBQなど、使用用途は多岐にわたります。様々なニーズにお応えできるよう、営業時間を朝から夜までと、長く設定しています。
「EAST DOCK」を利用して新たなビジネスチャンスや、あっと驚くような出会いを創出できたら幸いです。まだできたばかりの「EAST DOCK」です。ぜひお越し頂き、新しいアイデアを頂きたいです。一緒に新たな「EAST DOCK」を築いていきましょう!
「EAST DOCK」を利用して新たなビジネスチャンスや、あっと驚くような出会いを創出できたら幸いです。まだできたばかりの「EAST DOCK」です。ぜひお越し頂き、新しいアイデアを頂きたいです。一緒に新たな「EAST DOCK」を築いていきましょう!
住所:静岡県賀茂郡東伊豆町稲取895EAST DOCK
アクセス:伊豆急「伊豆稲取駅」より徒歩13分
営業時間: 10:00~19:00
レンタル料:
・1500円/1日
・10,000円/1か月
・50,000円/1年
アクセス:伊豆急「伊豆稲取駅」より徒歩13分
営業時間: 10:00~19:00
レンタル料:
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・10,000円/1か月
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15 件
・海辺のあさごはん
・あったかふぇ(稲取高校被服食物部主催)
・ダイロク+(地域の人に先生になってもらい、交流するイベント)
・お菓子作り教室
所在地:静岡県賀茂郡東伊豆町稲取348-2